2009年01月21日

新たな「責任の時代」

20日に就任したオバマ米大統領の就任演説は、予想に反してかなり地味なもので、当選が決まったときの熱狂をあおる名演説から一転し、むしろ静かとも言える口調で語りかけたスピーチの中で、マスコミなどにキーワードとして多く取り上げられたフレーズは "a new era of responsibility" でした。

日本では「新たな責任の時代」と訳されていることが多く、間違いとまでは言えませんが、"new" が「時代」を修飾していることを考えれば、私は「責任」の前でわずかに切る読み方がふさわしいと考え、新たな「責任の時代」とくくってみました。

首都ワシントンに集まった聴衆は250万人ともいわれていて、実に国民の100人に1人です。TVで見た限りでは、Colored People の率が相当に高かったように思われ、彼らに限れば、何十人に1人が集まったということになりそうです。政治や選挙の制度が違うとはいえ、日本でこの10分の1、10万人を動員できる政治家がいるだろうかと思わずにはいられませんでした。

厳しい状況を語り、国民により多くの責任を負うことを求める新大統領の言葉に真剣に耳を傾ける人々。抑えた語り口であっても、やはり歴史に残る名演説であったと思います。

外交面では、前大統領の敵味方を峻別するやり方から180度変換し、相手の立場を尊重しつつ、粘り強く交渉していくというのが基本となるようです。当然、日本に対しても単純な追従ではなく、自らの国際的責任を自覚した貢献が求められることになるでしょう。

日本の政治がそれに応えられるかどうか大いに不安を感じるところですが、オバマ大統領のように力強く牽引するリーダーがいない日本においては、国民1人1人のより高い責任感なくしては「再生」への道が見えてこないだろう、そんな思いを強くしました。定額給付金をめぐる世論の流れを見ると日本国民も目を醒ましかけている、そうあってほしいと強く望んでいます。



posted by ikomai-net at 16:47| Comment(0) | TrackBack(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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